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◇◆疑問や悩みなどの解決◆◇


 日常の業務では、表現や校正に関する疑問や悩みが出てきます。
 このページでは、会議録作成に携わる皆様による多くの意見を寄せていただき、当会としてそれにお答えする形で、今後の業務の参考としてご活用いただきたいと思います。
 特に、語句の統一や言い回しなど決まった答えのない問題等、幅広くお寄せいただけると幸いです。


                   

→日ごろの業務の疑問や悩みなど、「お問い合わせ」はこちら



☆★お問い合わせ一例★☆


  在宅で講演の音源を反訳しているのですが、「つまり」が演者の口ぐせのようで、そのまま反訳すると、「つまり」だらけになってしまい、非常に読みづらいです。すべて消すことはやり過ぎでしょうか。また、消せないとすれば、どの程度残せばよろしいでしょうか。何かアドバイスをお願いします。(女性・パート勤務)

 
会議録には、幾つかの種類があり、整文手法も固定化されたものはなく、一つ一つが違います。例えば、裁判記録などでは発言から心証を判断することがあるため、意味が通らない発言や「まあ」や「えーっと」などの不要と思われる語句まで残すことが必要です。しかし、講演記録のように読みやすさを求められる場合には、大胆に削ってしまうことも重要になります。
 ですから、まずは、その会議録の性質をよく見きわめ、どの程度の整文が必要かを考えること、また、依頼されたお客様がどんな原稿を望んでいるかを確認することが大切です。整文に正解はなく、最終的には、原稿をつくる者の手にゆだねられ、その原稿に対する責任を負います。そのため、確実に不必要と思われるもの以外には手をつけないということが原稿作成の第一歩となるのです。
 その際の一つの判断基準としては、文意から、「つまり」が「要するに」「言いかえると」など言葉本来の意味で使われているかどうかを考えるということがあります。

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  話し言葉を聞いていると、「再び再開します」や「違和感を感じる」など、重複表現をする方が多く、そのたびに直すべきかどうか悩みます。でも、その方はそう発言しているし、そのような場合、皆さんはどうされていますか。(女性・業務歴6か月)

 
上記の質問で回答したとおり、まずは発言を優先させることが重要です。その上で、明らかな間違いのみを修正する手順という手順がいいでしょう。
 例えば、「骨を骨折する」というように違和感のない重複語も存在します。言葉とは、それを用いる者によって大きな流れが形成されます。広く一般に認められれば、たとえ間違った文法でも用いてよいものとなります。
 大切なのは、文法どおりに正しく修正することではなく、発言を記録した会議録を作成するという原点に戻ることです。発言は、必ずしも文法どおりに正しく発せられるわけではありません。それを踏まえた上での記録であるということを念頭に置き、それでも修正が必要であれば、間違えているようですが、どうしましょうかと依頼者に申し添える程度が望ましいのかもしれません。



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