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北海道速記士会について



 日本語速記術の歴史は、明治15年(1882年)、日本傍聴筆記法講習会が開かれたことに始まり、国会では、第1回帝国議会から会議録作成に速記が採用されました。

 北海道では、明治34年(1901年)の北海道会(現在の北海道議会)第1回通常会の会議録作成を速記者が担当したのが速記・発言記録の嚆矢と言えます。
 以来、今日まで、各自治体の議会・各種審議会のほか、株主総会、講演会の記録づくりや、新聞記事の電話送稿等々が、速記者あるいは発言記録専門家の手によって行われてきました。

 そうした中、昭和31年(1956年)6月、『速記技術の普及向上と地方文化の向上発展に寄与すること』などを目的に、道内の民間速記者、公務員速記者が集い、北海道速記士会が結成され、活動を始めました。

 現在は、速記者のほか、発言記録作成の業務に携わる関係者、法人や、速記技術習得中の方も会員に加わっています。
 主な活動としては、『速記・発言記録作成技術(公正・正確な記録づくりのための技術)の普及向上』『速記者及び発言記録作成者の経済的・社会的地位の向上』を図るために、「記録に関する研修会」「機関誌の発行」「速記・発言記録に関するPR」「業務の紹介」などを行っています。

 速記・発言記録作成は、『発言を文字記録にする』というものですが、これは単にそのとき限りのものではなく、後々の議論の題材となり、数十年後、数百年後の後世に残っていく歴史的史料を作成するものとも言えます。

 そこには、「@正しく聞き取る(聞き分ける)能力」「A正しい文字を選択する能力」「B事実関係を調査する能力」「C発言の意図を正しく伝える整文の能力」など、相応の専門性が必要となります。
 また、近年は、特にIT技術の進展が急速に進むなど、記録づくりを取り巻く環境が大きく変化してきているため、それらに的確に対応する能力も必要となります。

 このようなことから、本会では、先人が蓄積してきた「正確な記録づくりの技術・ノウハウ」「速記文化」などをしっかり引き継ぎ、さらに発展させていくための研鑽・研修を重ねるとともに、記録づくりに関する社会的認知度を一層高められるよう、普及・PR活動も展開していくこととしています。

 「発言を正確に文字にして残す」技術に対する社会的要請は、ますます増加すると思われますが、本会としても、こうした要請にこたえられるよう、今後とも微力を尽くしていきたいと考えています。


北海道速記士会会長  山崎 恵喜



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